ストロベリークォーツとの最初の出会いは2004年、香港のジュエリーメーカーでした。
当時弊社としては原石、特に水晶をメインとする専門店でしたので、この美しいクォーツを
見るなり原石を入手したい気持ちが高くなり、メーカーに訊ねたが不明な部分が多く、ただ時
が過ぎるだけでした。
市場でも見掛けることが無く、手掛かりの無いまま断念しかけたところに2005年10月
ドイツで開催された“ミュンヘンショー”で偶然採掘者と出会うことができ、その時わずか
ばかりのルースと原石クラスターを仕入れることができました。
それも何軒かの出展業者に訊ねての結果で、当時はその採掘者のみの出展でした。
その時の約束で、翌年の2006年1月にツーソンで探し回ったものの居場所が分らず会う事
ができず、メールでの連絡で6月の香港展示会で再会する事ができ、少し多めのストロベリー
クォーツのクラスターとルースを分けてもらえました。
2007年、2008年では“ツーソンショー”で分けてもらえましたが、2009年には在庫が
少なく、ツーソンに持ち込む前にと連絡を受けて仕入れたストロベリークォーツが最下段に
ある画像のものです。
この方は採掘グループのリーダーと言うことで、他の仲間の在庫もご紹介いただきましたが、
高額と言う事もあり、海外に流すよりもとの事で国内の大手業者に引き取ってもらいました。
2010年に一時的に市場に出てきた綺麗なストロベリークォーツのアクセサリーはこの時の
ものでした。
その後、そのグループの仲間の人から渡ったと思えるそれぞれの業者の在庫品が市場に出て
きておりますが、徐々に底を突いてきているようです。
このリーダーの説明によれば、2006年政情不安を理由に採掘は終了したが、他に大掛かり
なグループの採掘者がいないために、仲間の在庫が切れ次第原石クラスターが市場に出て
くることは望めないとのことでした。
政情が安定すれば採掘が再開される可能性は無いとは言えませんが、ほとんど期待はでき
そうにありません。
彼の説明によれば、今の市場に流れているストロベリークォーツはすべて自身のグループの
採掘者からであり、香港から出てくるアクセサリーの業者の物もすべて自分たちが卸したと
の事でした。
この事からもお分かりいただけますが、市場で見かける同類のストロベリークォーツはカザフ
スタン産と見ても間違いはなさそうです。
下記の写真はすべてこのリーダーからのご提供によるものです。
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